<中日3-1DeNA>◇28日◇ナゴヤドーム

 監督の決断も、打線もかみ合わない。DeNA中畑清監督(58)は、広いナゴヤドームとあってラミレスをスタメンから外し、4番中村、左翼下園という守備重視の布陣で中日に挑んだが、思惑通りにいかず敗戦。「流れが来てないね」と嘆くしかなかった。

 中畑監督は「いろいろ考えた上での決断」と、難のある守備と、なかなか調子の上がらない打撃から、ラミレスの先発落ちを決めた。試合前の宿舎で直接本人と話し合い、「ここから3日間はミニキャンプね、という話をして、体のキレを戻してほしいと伝えた。彼らしいスイングが見えなかったから、リフレッシュして(1日の)横浜から爆発しよう」と説明。主砲も「全力を尽くすしかない」と納得し、試合前練習では、初めてというアメリカンノックまで行った。

 勝利をつかめれば、浮上に向けた理想的な流れだったが、打線は中日山内の前に7回まで2安打。8回に1点を返したが、打点を挙げたのは“代打”ラミレスだった。さらに守備でも、左翼への打球は8回の大島の左前打1本だけと、皮肉な結果が重なった。

 チームは3連敗。中畑監督は「ラミちゃんは何で?

 代打の打撃は素晴らしい。打線は序盤でよっしゃっというものが生まれてこない」と、もどかしさを隠せなかった。【佐竹実】