<DeNA1-3巨人>◇24日◇横浜

 高め直球を、巨人村田修一内野手(31)が上から思い切りしばいた。1回。高橋由の2点適時打の直後、国吉の直球を引きつけ強振。練習で原監督から受けた指導通り、軸足が早く回転するのを防ぐため右足内側を意識。適時二塁打につなげた。5試合ぶりの打点に「監督の指導もあって、コンパクトにたたけました」と納得の表情だ。

 村田が勝利のスパイスとなったのはこの一打だけではない。数字に出ない「無形の力」を発揮している。ノーヒットノーランがかかった7回守備。「6回終わったぐらいでノーヒットノーランもあるなと。来る球を全部取ってやろうって気合入ってました」と、ラミレスの三塁線の高速ゴロを横っ跳びでつかんだ。立ち上がる反動を使って一塁に送球したが、間に合わなかった。拍手が起こるギリギリのプレーで長打を防いだが「取るのが精いっぱいでした。悔しいですね」と、思い切り地面をグラブでたたいた。

 6回の守備では「好プレー」を演出した。相手の一塁側に転がった送りバントを内海が好守備で二塁封殺した際、三塁から猛チャージをかけた。打者に「三塁側には転がせない」と重圧をかけていた。

 前日23日ヤクルト戦もそうだった。4回に打者一巡の4得点した中、無死二塁で二ゴロ進塁打を放った。「追い込まれたので狙った」という村田に、岡崎ヘッドも「ヒットを打てばいいというものじゃない。あそこで進塁させる意識。村田の二ゴロこそ評価するべき」と意識の高さを見る。

 だからこそ、原監督も「これからどんどん上がってくるでしょう。3点目も大きかったですよ、もちろん」と活躍を褒めつつ、さらなる上昇を信じている。「つなぐ時はつないで、かえす時はかえすことを最優先する。それは変わらない。続けることが大事」。緊迫した試合の中、村田が攻守で効いた。【浜本卓也】