<オリックス5-10西武>◇25日◇京セラドーム大阪

 オリックスの自力CS進出の可能性が消滅した。投壊現象が止まらない。先発小松は2回2死満塁から、連続適時打を浴びて4失点。続く3回には無死満塁から押し出し四球を許した。結局、2回0/3を投げて8失点KO。「フォアボール、フォアボールで流れが悪くなってしまった。それがすべてです」とうなだれた。

 「悲劇」は続いた。2番手のルーキー海田は初球を投げようとしたところでマウンド上で転倒。ボークで失点した。この回だけで、2投手あわせて5四死球4失点。3回までに8点を奪われては話にならない。

 先発ローテーションがまともに組めない。今季6勝の寺原がこの日、右肘炎症で出場選手登録を抹消された。「チームに迷惑をかけてしまい、申し訳ないです」。金子がいない。西も、井川も。そして、寺原までもが抹消となった。「投壊」に歯止めがきかない。

 宮内義彦オーナー(76=本社会長)が前日24日に観戦。「少なくともCSに出られるように、頑張ってくれ」と目標設定したが、この日も惨敗。岡田彰布監督(54)は会見を開かなかった。村山球団本部長は「投手の故障者が多く、監督も苦慮してやっている。自力うんぬんの問題じゃない。諦めないで最後までCSにチャレンジしていくということです」と話したが、3連敗で借金は今季ワーストの18。あまりにも厳しい現実が横たわる。【林英樹】