球児に続いて榎田も…。阪神榎田大樹投手(26)が左肘痛を再発させたことが19日、分かった。DeNA戦の試合前も通常練習を行ったが、緊迫した投手戦には登板せず。来季開幕に万全を期すためにも、近日中にも出場選手登録を抹消される見込みだ。今季はすでに左肘関節痛のため7月15日に登録抹消され、約1カ月間をリハビリにあてた経緯もある。投手にとって重要な箇所の再発だけに、今オフ手術に踏み切る可能性も出てきた。

 1年目の昨季はセットアッパーとして62試合に登板し、防御率2・27。今季も左肘痛による2軍再調整を余儀なくされながらも、ここまで48試合に登板して、3勝3敗2セーブ、防御率2・34。チームトップの21ホールドをマークしている。紛れもなく虎救援陣の要の1人だけに、患部の状態が心配される。前日18日には絶対的守護神、藤川が右内転筋張りのため出場選手登録を抹消されている。虎投手陣の負の連鎖が止まらない。

 もちろん、シーズン佳境での抹消は来季を見すえての判断とみられる。3年目の来季は先発転向プランも浮上しており、新生和田阪神のキーマンとして大きな期待がかかる。残り12試合となった今季中の復帰は絶望的だが、首脳陣はあえて抹消という措置を取り、完治を優先させる方針。常々「とにかくチームの勝利に貢献したい」と話していた左腕に試練が訪れた。