<フェニックス・リーグ:斗山4-9阪神>◇15日◇西都

 斎藤さん、勝負だ!

 苦悩のルーキーイヤーを過ごした阪神のドラフト1位・阪神伊藤隼太外野手(23=慶大)が、日本ハム斎藤佑樹投手(24)との勝負を心待ちにした。今日16日のフェニックス・リーグ、阪神日本ハム戦(ひむか)で、斎藤の登板が濃厚。「早慶戦」で対戦した2人だがプロでは初対決とあって伊藤隼は「頑張ります」と笑顔。15日の斗山戦でも2安打1打点と勝利に貢献した。

 「そうなんですか。いや、なんとも言えないですけど、とにかく頑張りたいですね。大学のときはよく対戦しましたから」。斗山戦を戦った西都で斎藤登板の可能性を聞かされると、伊藤隼の表情が輝いた。

 斎藤は17日からのCSファイナルステージでのベンチ入りを目指し、フェニックス・リーグで調整中。来季1軍定着へ向け、伊藤隼も懸命のプレーが続く。それだけに対戦が実現すれば、公式戦に負けない真剣勝負となるはずだ。

 そんな期待を抱かせるのも伊藤隼が安定した力を見せるようになったからこそ。この日は4打数2安打1打点。第1、2打席は凡退したが、4点を追う6回2死三塁、中前にポトリ落とす適時打を放った。さらに8回1死一、二塁では遊撃へのボテボテのゴロを懸命に走って内野安打に。満塁にして大逆転へつなげた。

 「最初の二ゴロはいい当たりだったんですけどアウトになった。反対にああいうヒットもあるんです。それが野球かな、とも思います。だから結果が出たのはうれしいですよ」

 今季のウエスタン・リーグ中、ヒットが出ても満足できる打ち方、当たりでなければしかめっ面をすることも多かったが、この日は逆転勝利もあって素直に喜びを表した。いい意味で理想にとらわれないのもプロとしての姿だろう。

 伊藤隼VS斎藤。早慶戦の目玉として、神宮を沸かせた対戦が遠く宮崎で実現するか。これは注目だ。