DeNA中畑清監督(58)が気合の入ったスイングに合格点を与えた。朝から雨に見舞われた奄美大島・秋季キャンプ5日目。筒香、荒波ら13人の野手が、室内練習場で1000スイングのティー打撃を行った。高め、低め、内角、外角と投げ分けられる球を打ち込むこと約2時間。グラウンドでの恒例の個別ノックは出来なかったが、「一振り一振りに魂がこもってるな」と満足げに見守った。

 今季は6つの白星を献上した広島前田健を筆頭に、パワー投手に苦汁をなめさせられ続けた。雪辱への第1歩は「相手に怖さを与えるスイングを身に付けること」という。そのために、今キャンプでは1日最低1000スイングのノルマを課すが、「簡単な数字じゃないが、ただ振っただけじゃ意味がない。丁寧に、一振りに気持ちを込めないとダメ」。練習後にも宿舎で毎日20分間の素振り。「いい練習が出来ている」と話す顔には、手応えがにじんでいた。