日本ハム土屋健二投手(22)とDeNA北篤外野手(23)との1対1の交換トレードが両球団間で成立したことが12日、分かった。近日中に正式発表される。日本ハムは左の強打者として、かねて北の素質を高く評価。中田らと同世代の若手で伸びしろも十分と判断した。DeNAは手薄な先発左腕の補強を目指しており、地元横浜高出身の土屋を獲得した。

 土屋は1軍未勝利ながらキレのある直球と制球力抜群の本格派。今季は1軍登板1試合と出場機会に恵まれなかったが、潜在能力は高い。08年に投手から野手へ転向した北は左の長距離砲。打線の若返りを目指す日本ハムにはメリット十分の逸材だ。ともに1軍実績は乏しいが、期待の若手を交換要員に両球団が底上げに着手した。

 ◆土屋健二(つちや・けんじ)1990年(平2)10月4日、静岡県生まれ。横浜高から08年ドラフト4位で日本ハム入団。10年4月28日オリックス戦でプロ初登板。通算成績は4試合で0勝1敗、防御率25・31。左投げ左打ち。179センチ、74キロ。

 ◆北篤(きた・あつし)1988年(昭63)11月26日、石川県生まれ。小松工から06年高校生ドラフト1巡目で、投手として横浜に入団。08年オフに外野手へ転向。通算成績は22試合で打率2割2分2厘、0本塁打、1打点。右投げ左打ち。182センチ、83キロ。