サバイバルのキーワードは「1」。DeNA二宮野手総合コーチが19日、横須賀市内のベイスターズ球場で行われている新人合同自主トレを視察した。育成を除く大学、社会人卒の即戦力6人はキャンプから1軍に同行するが、1次試験が12日に行われる韓国ハンファとの練習試合だ。

 二宮コーチは「打者は1球目のストライクになる変化球を振れるか。投手なら1球目にストライクが取れるか。守備も走塁も1歩目にいいスタートが切れるか。1を見たい」と、ふるい落としのポイントを挙げた。例えば打者なら追い込まれる前に、狙っていない変化球でも積極的に打てるかということ。ドラフト1位の白崎浩之内野手(22=駒大)は「大学からずっと、真っすぐを狙って浮いた変化球にも反応できるようにやってきました」と自信を見せた。

 第2クールまでが勝負だから自主トレのペースアップが必要になる。中畑監督から「ランニングがぬるい。増やすように」と指示を受け、この日から坂道ダッシュ10本2セットが新たに加わった。新人にはキャンプインからの2週間が、待ったなしの勝負となる。【矢後洋一】