<ヤクルト1-2DeNA>◇5日◇神宮

 開幕投手を務めたヤクルト館山昌平投手(32)が、横浜1回戦で右ひじの違和感を訴え、4回途中で降板した。今日6日に都内の病院で検査をする予定で、登録抹消するかは未定も、小川監督は「途中で(マウンドを)降りてくるぐらいだから、次は無理でしょう」と次回の先発回避を示唆した。

 4回1死から連打を浴びると、館山が一塁ベンチに向かって右手を上げた。わずか46球。クラブハウスに引き揚げ、アイシング治療し「(降板する)3球ぐらい前から、いつもと違う感じがした。(今後は)病院にいってみないと分からない。自分からストップかけたのは初めて」と話した。登録抹消になれば、ロマンが昇格する見込み。

 初回から明らかに、いつもの右腕ではなかった。「ひじのせいではない」と言いながらも、先頭打者の石川にストレートの四球。次打者内村の初球もボール。けん制球で一塁走者の石川はアウトにして切り抜けたが、その後もボールが続き、7球連続ボール。3回までは無得点に抑えたが、持ち前の制球力もいまひとつ。球速も130キロ台だった。

 緊急リリーフした平井が適時打を打たれ、一時は同点には追いついたものの、1-2の惜敗。9回裏は2死二塁のチャンスを作りながら二塁走者の比屋根がけん制死してゲームセットするなど、後味の悪い試合になった。「ストップ・ザ・巨人」の1番手に目されていたヤクルトだが、開幕投手に早くもアクシデント。巨人追撃どころではなくなってしまった。