DeNA中川颯投手(25)が“二刀流”で輝いた。1点リードの2回2死一塁、中日左腕の松葉のカーブをすくい上げた。ドジャース大谷ばりの構えとフォロースルーで右翼席中段に軽々と運ぶ確信のプロ初アーチ。控えめなデスターシャポーズも飛び出し、桐光学園(神奈川)時代に高校通算26本塁打の打撃力を見せつけた。投げては6回5安打2失点で2勝目。両親らも駆けつけ、地元・横浜スタジアム全体の視線をくぎ付けにした。
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人生、一から。中川颯が新天地で選んだ登場曲に自らを重ねた。湘南乃風と中田ヤスタカの「一番歌」。ゲームソフト「龍が如く7」の主題歌として書き下ろされたもので、どん底からはい上がる男の姿が歌われている。「メロディーもそうですし、歌詞も今の自分に合ってる。(オリックスでの)3年間はあまりいい思いできなくて、地元で新たなスタートを切った自分の思いとリンクしました」とパワーがみなぎる。
中学時代から姉の影響で湘南乃風のファンになり、新曲は都度チェック。カラオケでも力強く熱唱するのがストレス発散になる。車で球場に向かうとき、バスでの移動中、登板前のベンチ裏でも「一番歌」を聴いて気持ちを高ぶらせる。この日も登場曲に背中を押されながらマウンドへ上がった。歌詞にはこうある。「やってやれあっぱれな人生一から」。輝かしい野球人生を自ら切り開いていく。【DeNA担当 小早川宗一郎】



