<オールスターゲーム:全パ1-1全セ>◇第1戦◇19日◇札幌ドーム

 阪神藤浪晋太郎投手(19)が夢舞台をエンジョイした。ベンチでは先輩への「取材」で多くの金言をゲットし、3回と7回は「ちょっと小さかった」と窮屈なヘルメット姿で一塁コーチを務めた。最速157キロをマークした日本ハム大谷の投球には、ベンチではニッコリしていた。

 「プロのトップのプレーを見られて楽しかった。話もたくさん聞けたので、頭の中にしまっておこうと思います。(大谷は)直球勝負をしていたので、見ていて楽しかった。打席に入らないと分からないけど、速かったですね」

 試合前は、珍しくガチガチだった。アップ時には居場所が見つからず「試合より緊張しています…」と戸惑う姿も。広島前田健にエスコートされて楽天田中と握手を交わすと、徐々に笑顔が増えていった。キャッチボールは中日岩瀬、DeNA三浦に誘われて全力投球。「おふたりが変化球を投げてくださったので、思い切り投げました。一流の方の変化球は独特の軌道でした」。岩瀬のスライダー、三浦のスローカーブを肌で感じ、目を輝かせた。

 今日20日の第2戦(神宮)は3番手で登板する。球団の高卒新人としては、67年江夏豊以来46年ぶりの球宴出場。球界屈指の投手から心技体を学びながら、祭典のマウンドも楽しむつもりだ。「試合になると、どうしても勝ち負けにこだわってしまう。楽しみというのは、めったにない。小学校とか以来じゃないですかね」。大阪桐蔭の先輩、日本ハム中田との対戦に向けて「ツヨシさん(大阪桐蔭の先輩、阪神西岡)がセカンドを守っていたら、セカンドゴロを打たせたい」とニヤリ。大谷に負けじと、藤浪祭りが幕を開ける。