何度でも倒します!

 前日4日に初めて、巨人戦に登板し、6回無失点で初勝利を挙げた阪神藤浪晋太郎投手(19)が、27日からの同カードでも登板する可能性が出てきた。さらに藤浪は、2度目の対戦で対策を練ってくるであろう相手にも恐れず「まだ引き出しがある」とニヤリ。分析されても、それを上回る技術と気持ちがある。Gキラーとして返り討ちする自信を見せた。

 痛快なG倒がまた見たい-。こんな虎ファンの願いは、夏の終わりにも再現されるかもしれない。初登板で巨人の強力打線を退けた藤浪が、27日から再び東京ドームで行われる直接対決でもマウンドに上がる可能性が浮上した。

 前日の登板後には中西投手コーチが「当然ある」と話していたが、この日も山口投手コーチが「(ローテーションは)変わるかもしれへんし、変わらへんかもしれへん。相性も含めて、全部やな」と、組み替えの可能性も否定しなかった。

 仮に藤浪が日曜日登板を続けるとすれば、巨人戦に向かうことはできないが、25日の中日戦に登板せず、間隔を空ければ次週の巨人戦に向かうことは十分可能だ。2度目の対戦となれば、6回無得点と沈黙させられた巨人打線も黙ってはいないはずだが、藤浪は自信ありげに話した。

 「昨日に関しては使っていない球種もある。まだ引き出しもたくさんあると思っていますし、変えていかないといけない。同じではダメだと思います。何らかの工夫をしたい」

 前日の登板ではストレート、カットボールがほとんどで、フォーク系の球種は極めて少なかった。19歳右腕にはまだ、隠し持っている武器があるというのだ。相手が対策してくるなら、それを上回る工夫をするだけ。巨人相手とは思えない余裕の表情で、淡々と言葉を並べた。

 前日の好投も、平常心から生まれた。甲子園春夏連覇の経験が、藤浪の好投を後押ししていた。

 「ジャイアンツ相手の首位攻防戦で、負けたらマジック点灯というところだったので勝てて良かったです。特別大舞台だとは思ってませんでしたし、意識はしてませんでした」

 どこまでも冷静な右腕が、新巨人キラーに名乗りを上げた。

 まずは11日中日戦の登板を見据える。「巨人戦より次の試合なんで。今は巨人のことは考えないでおこうと思います」。無心で腕を振り、逆転優勝への旗頭となる。【山本大地】