虎キラー川上が甲子園のマウンドに仁王立ちする。中日川上憲伸投手(38)が今日10日の阪神戦(甲子園)で古巣復帰後、初めて阪神戦に先発する。対戦カード別では通算27勝と最も勝利を挙げている“お得意さま”。CS進出へ負けられない戦いが続くチームを、かつての絶対エースが救う。
急に暑さが戻ったナゴヤ球場で川上が甲子園での阪神戦に備え、しっかり汗をかいた。右肩痛などで大きく出遅れ今季は炎天下のナゴヤ球場で長い時間を過ごしていた。そのせいでよく焼けた顔から汗をしたたらせ、練習着の袖をまくり上げ、太い腕を露出させて意気込みを語った。
「甲子園ですか。もうだいぶ前ですけど、投げにくいとかはありませんね。でも、あのころとは阪神のバッターも変わっている。鳥谷と新井の兄ちゃんくらいかな?
僕にとってはもう全部が別のチーム。このチーム(中日)は変わっていないですけどね」
自信とともに相手を冷静に分析。最後はオチまでつけた。メジャー帰りで昨季、4年ぶりに古巣復帰したが、ここまで阪神戦登板はなかった。前回の阪神戦は北京五輪にも出場した08年。10月18日、CSファーストステージ第1戦(京セラドーム大阪)に先発し7回無失点で勝利投手になっている。「阪神のバッターも変わっている」というのも無理はない。
前回在籍時は絶対エースとして君臨し、強い巨人と阪神を主な相手にして投げていた。カード別の登板数は巨人戦63試合、阪神戦56試合の順。ただ、勝ち星は逆転し阪神からの27勝が最も多い。ちなみに巨人戦は24勝。つまりは、虎キラーである。
5年ぶりの阪神戦、甲子園での登板となる。この空白が不安要素だが経験で補う。20年五輪の東京開催が決まり盛り上がるが、川上も北京で貴重な経験をしたオリンピアン。当時を思い返し「とにかく何と戦っているんだろう?
と思うほどプレッシャーがすごい」と言った。その経験があれば、久々の敵地甲子園でもいつも通り堂々としていられる。同球場での勝利となれば07年9月27日以来。6年ぶりとなる甲子園での白星でチームを勢いづける。【八反誠】



