最速151キロ!
侍ジャパン最年少19歳の阪神松田遼馬投手が、非の打ちどころがない投球で日の丸デビューを飾った。2奪三振で1回パーフェクト。台湾の反撃ムードをかき消し、小久保裕紀監督(42)の初陣連勝に貢献した。完璧なセットアッパー役。プロ3年目となる来季のタテジマでも、リョウマへの期待がふくらんだ。
連勝のハイタッチの輪に19歳のはじける笑顔があった。おれがリョウマ・マツダだ-。阪神からただ1人選出された松田が、151キロの剛球で代表デビューを飾った。
3点リードの7回表。スタンドでウエーブを起こして反撃を期待する地元台湾ファンのボルテージごと、右腕を振ってねじ伏せた。いきなり迎えた5番打者への初球だ。うなるような150キロで空振り。149キロ見逃しと2球で簡単に追い込み、フィニッシュは6球目。高め直球は最速151キロを計測し、台湾主軸のバットに空を斬らせた。
「(スピードガンの数字より)空振りを取ることが大事なので」。6番張進徳を直球系で左飛。7番林旺衛にはファウル5本と粘られながら、低めに伸びる150キロで空振り三振に抑えた。衝撃の16球で1イニングをピシャリ抑えた。
アマ選手も招集された新生・侍ジャパンで最年少。ただ1人10代の19歳は「きょうはストレートがよかったが、まだ決め球がないなと感じた。とにかくゼロで抑えられたのはよかった。ホッとしています」と汗をぬぐうと、今日の第3戦に向け「行けと言われたら、行きます」と意気込んだ。
5日の招集初日。阪神と同じ背番号56の日の丸ユニホームを抱えながら「台湾はパワーがある印象。自分が自信のある真っすぐで押していければ」と描いたシナリオを完璧に演じきった。出発前日の6日の練習では鹿取投手コーチとブルペンにこもった。「指をたたく感じで投げろと言われました。感じが出てきました」とリリースの感触を磨き、キレも球速もレベルアップしていた。
飛躍した2年目。7月13日DeNA戦(甲子園)のプロ初登板から17試合19イニング無失点を続けた。首位巨人を追いかける夏場に、勝ちパターン継投の一角を任されるまでになった。それでも終盤に手痛い失点を重ね、CSファーストステージのメンバーには加われなかった。体力、そして足りない何か。虎の救援陣として一本立ちするため、満点の侍デビューが最高の弾みとなった。



