阪神岩田稔投手(30)が15日、来春キャンプの「開幕投手」に名乗り出た。例年、第2クールで行われる初実戦に、来季31歳を迎える男が立候補だ。

 「2月1日からアピールしていかないといけない立場。誰にも負けたくない。(初実戦での登板も)もちろん。どういう流れになるかわからないですが、準備だけしっかりしてキャンプに臨みたい」

 今季は2勝5敗に終わり、11日の契約更改では「(来季は)ローテーションをしっかり守らないと、自分の野球生活が終わってしまう」と危機感を示していた。能見、メッセンジャー、藤浪に続く先発候補と期待される来季だが立場は崖っぷち。オフも休んでいる暇はない。昨年は単独でロードバイクトレなどに励んだが「(自主トレは)去年の流れに近い形で1人でやります。早め(の調整)じゃないと間に合わない。強めのキャッチボールをやっていく」。例年以上のハイペースで体を絞り、開幕ローテへ向けてのサバイバルレースを勝ち抜く。【松本航】