腰椎ヘルニアで離脱、米へ一時帰国中の日本ハムのミチェル・アブレイユ内野手(35)が後半戦から復帰することが16日、分かった。開幕直後の3月29日に出場選手登録を抹消されて長期間リハビリに努めてきたが、ようやくメドが立った。現状では球宴休みの7月17~20日に再来日するプランを軸に球団側と本人で意見調整している。昨季31本塁打のパ・リーグ本塁打王が戦列に戻れることになれば、シーズン終盤では起爆剤になりそうだ。

 勝負の秋を前に、朗報が届くことになりそうだ。帰国当初は体を動かすこともままならない状態が続き、見通しが不透明だった。球団関係者によれば最近になり、やっと回復の兆候が見えたという。アブレイユは既に軽めのメニューなどを消化し始めており今後、少しずつペースアップ。約1カ月間でプレーできるように肉体面を仕上げ、球宴明けから本格的にプレーする青写真を描いている。本人もカムバックへ強い意欲を、のぞかせているという。

 ラストスパートへの切り札になる可能性を秘める。アブレイユが昨季のような期待値通りの働きをすれば、4番中田を中心とした強力な中軸の形成が可能。DHを相手先発投手の左右に応じて右のアブレイユ、左の大谷と自在に配置できる。現時点ではメンドーサと中継ぎのクロッタとカーター、打線の軸になっているミランダの4人で1軍の外国人枠をフル活用。アブレイユは復帰後、その枠を争う競争に勝たなければいけないという条件はある。だが栗山監督にとって、実績ある手駒が増えることはプラス要素。2年ぶりペナント奪回へ攻勢をかけられる布陣が整うことになる。