<DeNA6-3ヤクルト>◇10日◇横浜

 DeNAにとってライアン小川は、もはやお得意さまだ。骨折前は2敗していたが、復帰後は3連続KO。中でも相性がいいのが筒香だ。1点を先制された1回2死一、三塁から左前に同点適時打を放ち、小川攻略の突破口を作った。「先制点を取られた後すぐ返せたのはよかった」と余裕のコメントだ。

 中畑清監督(60)も十分に把握していた。「筒香がすぐ追いついてくれ、いいリズムができた。(小川を)打つヤツは決まってるんだよ。筒香、ブランコ、それに黒羽根!」。筒香は13打数8安打1本塁打。5回にソロを放ったブランコは9打数4安打1本塁打。そして4回に勝ち越し適時打を放った黒羽根は12打数6安打と打ちまくっている。

 お立ち台に初めて立った黒羽根は照れてみせた。「(適時打は)たまたまです。でもメッチャ集中していた。最近、得点圏で打てていないという声がチラホラ聞こえるので」と冗談めかして言った。昨年12月28日に男児が生まれ責任感も加わった。

 ヤクルトには早くも2年連続勝ち越しを決めた。中畑監督は「それは、それは。これからは、苦手チームをどう克服するか。明後日からがターニングポイントだ」。3勝9敗1分けの中日、3勝10敗の阪神との6連戦が待っている。【矢後洋一】