日本ハムが2軍スタッフの大規模な改革へと乗り出すことが27日、分かった。目玉として、今季までヤクルトの1軍内野守備走塁コーチを務めていた城石憲之氏(41)を招へい。同氏は94年ドラフト5位で日本ハム入団したOBで3年間、在籍。98年に交換トレードでヤクルトへ移籍して好打、好守の内野手として現役時代は活躍。10年に指導者へ転身後は、主力へ成長した山田ら若手の育成に尽力した。17年ぶりの復帰となる古巣でも豊富な指導者経験を生かして、野手陣の底上げが期待される。

 球団強化の生命線となる育成環境を、てこ入れすることになった。城石氏はヤクルト1軍で5年間、内野手のレベルアップを図ってきた。情熱あふれる指導方法は定評があり、周囲の評価も高かった。今後の成長に期待が大きい昨年ドラフト1位の渡辺を筆頭に、今年のドラフトでは有望な高校生野手を5人指名した。栗山監督が「層を厚くしていかないといけない」と話したように、今後の世代交代をにらんだ補強を敢行しただけに、城石氏は適任と判断したもようだ。

 ほか2軍の外野守備走塁コーチに球団アマスカウトの川名慎一氏(44)が配置転換。04年~12年まで9年間、同ポストを務めており復職となる。現職で、今季途中まで1軍外野守備走塁担当だった大塚光二コーチ(47)とは来季契約を結ばない見込み。また、田之上慶三郎2軍投手コーチ(43)も一身上の都合で退団する。加藤武治同投手コーチ(36)も既に退団が発表されており、大幅に刷新されることになる。1軍スタッフは今季の現行のまま。2軍の組閣は最終調整段階で固まり次第、陣容が発表される。