西武山川穂高内野手(23)が青木流で開眼する。17日、所沢市内の西武第2球場で自主トレ。渡辺SDの「体のバランスが良くなった」との言葉を始め、周囲から驚きの声が上がった。昨季はピーク時で113キロまで増大したが、10キロ減に成功。脂ものを控え、ゴーヤーを食べた。「だいぶ絞りました。動きがいい」と実感していた。

 メジャー選手に心技体を学んだ。7日から9日間、青木宣親外野手(33)と沖縄で合同自主トレ。山川は大砲型で青木は安打製造機とタイプは違う。「メジャーまで行く人の野球への心構えは勉強になる」。年俸が低くても体への投資は惜しまないことを説かれた。技術指導も受けた。タイガースのカブレラにも技術を取材する青木からは「手先が器用だから手打ちになりがち。ポイントを近くに置いて体全体で捉える。外国人を見ても打てる打者はそう」と金言を授かった。

 ルーキーの昨季は期待されながら春季キャンプ3日目でリタイア。秋季リーグでも故障離脱した。2軍で21発と能力は高い。青木からも「ケガがなければ絶対に打てる」と太鼓判も押された。“師匠”のジャイアンツ入団が決まり、山川は「いい報告ができるように自分も頑張ります」と飛躍を誓った。【広重竜太郎】