ムチャぶりは期待の表れ!

 レンジャーズ藤川球児投手(34)が19日、沖縄・宜野座球場で阪神3投手との合同自主トレを公開した。虎投手陣との沖縄合同トレは2年ぶり。会見中にはシーズン3勝が自己最多の鶴直人投手(27)に対し、4勝目をあげてお立ち台で熱唱するように指令。ジョークをさく裂させながら、次代を担う若虎たちの飛躍を願った。

 球児は不敵な笑みを浮かべ、テレビ会見中の鶴をジッと見つめていた。仰天プランをぶちまけるタイミングをうかがっていた。

 藤川

 1曲歌えよ!

 チームが勝ってお立ち台に立ったらやるんやろ?

 伏線は年明けにある。鶴は今成とイベントに臨んだ際、CHAGE

 and

 ASKAのCHAGE役を完璧に演じて爆笑をゲット。秦基博の曲も熱唱した。球児はインターネットで情報を仕入れ、満を持していじったわけだ。「はい…、頑張ります…」。苦笑いする鶴を横目に畳みかけた。

 藤川

 去年は3つ勝ったんやろ?

 (今年)4勝目の時になんかやれよ。

 鶴は13年と昨季の3勝がシーズン自己最多。潜在能力の高さを考えれば、10年目の今季は飛躍してもらいたい。ムチャぶりは大きな期待の表れに違いない。

 藤川

 タイガースは戦力の入れ替えがほとんどない。誰でもチャンスがある。ピッチャーはベテランが多いし、その選手たちだけでは間違いなく無理だから。

 鶴は師匠の本心を理解している。会見の場では「歌ではなく気持ちを言いたい」と熱唱披露こそやんわり否定。打ち合わせなしの球児発言に「だいぶ追い込まれました」と冷や汗を流しながらも、「何かできればいい。やるなら今成さんと。まだ甲子園で1度もお立ち台に上がっていないので」と含みを持たせた。

 藤川

 鶴の歌は冗談だけどね。(パフォーマンスは)あまり好きじゃないけど、今の時代はそういうのもアリなのかなと。お客さんのこともチョコチョコ耳に入ってくる。(阪神が)おもしろくないというファンもいる。この選手たちが、これからをおもしろくする。そういう考え方でタイガースを見てくれれば。

 もちろん、実力と結果がついてこなければ本末転倒だ。猛虎が強く、超人気球団であり続けるため、若虎の奮起を心から願っている。【佐井陽介】