阪神松田遼馬投手(20)が28日、鳴尾浜球場でブルペン入りし、年明け最多となる64球を投げ込んだ。小豆畑を座らせ、確認しながら投げた。キャンプは2軍スタートながら、開幕からは戦力になる意気込み。この日は寒い鳴尾浜だったが、松田は汗をしたたらせながらの投球。ストレートにスライダー、さらにチェンジアップを交えて感触を確かめた。

 「チェンジアップを試合で使えるようにしっかり投げていくのがテーマ。左打者の外側に逃げていく感じで投げられれば。スライダー、カーブは内側に入っていく変化球なので」。昨季もチェンジアップを投げてはいたが、さらにしっかり操り、相手打者に新たなイメージを与えたい狙いだ。

 プロ4年目を迎える松田だが、13年は右肩痛、昨年も右肘痛でリタイアと年間を通じて戦力になったシーズンはない。

 「自分でも意識して、ケアの時間をしっかり取るようにしたい。昨年は福原さん、安藤さんが多く投げられているのでそこに加わるぐらいの気持ちで」。キャンプこそ2軍だが、開幕1軍から、若きセットアッパーとなることが目標だ。【編集委員・高原寿夫】