阪神が、今季から広島に復帰した黒田博樹投手(40=ヤンキース)のオープン戦など全登板を徹底マークすることが10日、分かった。難敵黒田は2月中旬の沖縄キャンプから合流する予定。スコアラーは登板する全試合をビデオ撮影し、細やかに情報収集する。
球団関係者は「8年前とどう変わっているか、把握することも大事」と説明する。黒田が広島に在籍していた07年までの登板映像も用意するという。大リーグでは79勝をマークした。いわゆる剛腕から巧みに打者を打ち取るスタイルに進化している。米国で新たにシンカーを習得し、ツーシームなど微妙に動かす球も多投。開幕前の実戦で、投球パターンの変化を分析するのも大切な準備だろう。
米国に渡る前、阪神戦は通算18勝10敗の好成績。ナインの警戒もマックスだ。中日時代に対戦打率3割3分だった福留が「技術も、体もバリバリの一線級の人が帰ってくるのは僕ら打者からしたら嫌なもの。特に広島に戻ってきたというのは嫌ですね。攻略する方法を考えていかないといけない」と言えば、関本も「日本にいるときよりさらにグレードアップしている。脅威ですよね」と話していた。昨季上位を争った広島とは直接対決で14勝10敗と優位だったが、黒田の新加入で今年は一躍、優勝候補に浮上する。セ・リーグ制覇を目指す上で、前田とのダブルエースをそろえたカープが強敵になるのは間違いない。
米国でトレーニングする黒田は18日から沖縄キャンプに参加する予定。虎は007が密着して、あらゆる動きを徹底的に追う。黒田が開幕カードに投げれば、今季初対戦となる4月10日からの3連戦(甲子園)で対戦する可能性が高い。久しぶりの顔合わせで、先制パンチを食らわせるためにも、抜かりなく予習する。



