徹底抗戦の方針は変わらない。西武涌井秀章投手(24)が7日、難航する契約更改交渉について球団側を“けん制”する構えをみせた。14勝(8敗)をマークしながらも、現状維持の2億円プラス出来高の提示は納得できないとして、自費キャンプも辞さない。「うわさでは、自費なら2軍らしいですね。GG(佐藤)がそうだって聞きました。この後(球団は)どうするんですかね」とチクリ。2軍キャンプスタートの可能性に自ら言及した。

 実際は「自費キャンプ=2軍」ではない。GG佐藤は自費参加だった09年春季キャンプで1軍帯同を見送られたが、ケガの影響を考慮してのこと。必死の訴えにも一切応じる気配のない対応に不満を募らせた結果、今回の発言につながったようだ。「『本当なら1000万ダウン。何度見直しても、その数字しか出てこない』って言われました。でも、あきらめるような成績じゃない」と交渉の一端を明かし、首をひねる。

 前日6日には12勝8敗の日本ハム・ダルビッシュが1億7000万円増で、年俸5億円に到達したが「しょうがない。気にしてません」と大人の対応に終始した。完璧なシーズンではなかったことも自覚している。「希望は2、3000万アップ?

 頼むよって感じです。でも自分の希望提示通りに通すつもりはない。歩み寄る姿勢を見せてくれれば」と無理を言うつもりはない。

 この日、西武第2球場を訪れ、キャッチボールなどで体を動かした。ロードワークにグラウンドで練習中だったルーキー大石を連れていくなど、チームを引っ張る自覚は十分。求めるのは、ただエースの座にふさわしい評価だけだ。【亀山泰宏】