侍ジャパンに熱視線だ!

 決勝Tの舞台AT&Tパーク(米サンフランシスコ)に、メジャー30球団のスカウトやGMが大挙訪れることが15日分かった。田中、鳥谷、糸井らメジャー志向のある侍が、注目の的となっている。14日の練習試合にも20球団を超えるスカウトが集結した。Dバックス、レッズ、レンジャーズのスカウトは、すでに田中がメジャー志向を持っている情報を入手していた。この日の投球については「いいものを持っている」と一様に高評価だった。

 左右非対称の独特の形状を持つAT&Tパークは、才能と環境適応能力を確かめる最高の場所となる。昨オフに中島裕之内野手(30)と2年契約を結んだアスレチックスのフォーストGM補佐は、「スカウトのリポートだけではなく、WBCは注目の選手を直接見られるチャンス。もちろん、サンフランシスコにも出掛ける」と明かした。

 第2回WBC代表からは、中島、ダルビッシュ、青木、川崎、藤川、岩隈ら主力がメジャー移籍した。今大会では坂本、前田健、大隣、内海にも複数球団が関心を寄せているという。白熱した試合の裏側では、将来的な戦力補強を狙うスカウトたちの静かなる戦いが繰り広げられている。(佐藤直子通信員)