プロボクシング元世界王者辰吉丈一郎の次男寿以輝(20=大阪帝拳)が20日、大阪市内の所属ジムで初の8回戦挑戦を発表した。17年2月9日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で石橋俊(29=仲里)と54・5キロ契約8回戦を行う。寿以輝は6戦6勝(4KO)。石橋は31戦10勝(4KO)20敗1分け。

 初の8回戦決定にも、寿以輝の言動に大きな変化はなかった。前戦は東京・後楽園ホールに初登場し「ヤジが違った」と苦笑いしながらも、モンキー修平(大星)に5回TKO勝ち。試合後には「(父に)ボロクソに言われるでしょう」と覚悟を決めていたが「その日『疲れていたから寝かして』と言ったら、次の日には忘れていた。そんな怒られてないです」とケロリ。隣の吉井会長から「その辺のディフェンスはうまなっとんな」とツッコミが入り、ジム内は笑いに包まれた。

 晴れてA級に昇格し、迎える次戦。寿以輝は「警戒? 特にないですね。僕もパンチは強いんで倒します」と言い切る。「ええ1年にしたい」と語る17年初戦を、充実の戦いで飾る。