同級王者の井岡一翔(27=井岡)が、同級暫定王者スタンプ・キャットニワット(18=タイ)を7回2分51秒、TKOで下し、4度目の防衛を果たした。

 井岡は、いつも通り左ジャブからボディーをつなげる攻めを見せるが、2回に思わぬカウンターを浴びた。スタンプが得意とする右フックを至近距離でもらい、2010年4月のノンタイトル戦以来プロでは2度目、世界戦では初めてダウンを奪われる。だが、そこからが、並の王者ではなかった。「足に来てるとも思わなかったし、ダメージがあるとも感じなかった」。落ち着いて、再び左のリードパンチから試合を組み立て、最後はボディーで沈めた。「絶対に判定では終わらせないと思った」。意地の逆転KO劇だった。

 今後については「こうして勝てたことで来年につながった。(他団体との)統一戦もそうだし、このままこの階級で最強を証明したい」と、意欲を語った。