ボクシングの元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(25=協栄)が、5日に都内のジムで今年初練習した。練習前にチーム和毅を結成し、3階級制覇した長兄興毅氏(30)が、チーフトレーナーに就任すると発表された。

 ジムのトレーナーとして近日中に日本ボクシングコミッションへライセンス申請する。金平会長は「経験あるので問題なく受け入れられると思う」と話した。

 興毅氏は「周りも固めたしっかりした仕組みを作り、和毅を支えていく。みんなの力で世界に押し上げていければうれしい」と説明した。すでに指導を受けているフィジカルコーチに、ボクシング専任コーチ、カットマンらを加えていく。

 和毅は「興毅はいいところも悪いところも知っている。心強く、練習に集中できる。練習して最高の内容で勝つだけ」と歓迎した。15年に2度世界王座獲得に失敗し、現在はスーパーバンタム級で2階級制覇しての王座返り咲きが狙う。年末の世界戦でもIBF同級世界戦をテレビ観戦し、小国が番狂わせで奪取に成功したことには「すごい。びっくりした。作戦勝ち」との感想だった。

 年末は家族と過ごし、メキシコ人の愛妻が作った「煮物がおいしいという」おせちを食べ、自宅近くの神社で引いたおみくじは中吉だったそうだ。「日本で試合できるのはうれしい」と、春まで計画する日本復帰戦が待ち遠しそうだった。