「K-1 WGP 2017」(4月22日、東京・代々木第2体育館、日刊スポーツ新聞社後援)の第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント出場選手決定記者会見が29日、都内で行われ、Krush55キロ王者の寺戸伸近(36)ら選手8人と対戦カードが発表された。

 同級のタイトルは初代王者・武尊(25)が返上したもの。武尊はフェザー級に転向、K-1初の2階級制覇を達成した。今回は空位となった王座を争う。

 かつて全日本キックボクシング連盟バンタム級王者など3団体のベルトを持ち、「キック3冠王」だった寺戸は、昨年11月の初代フェザー級王座決定トーナメントで武尊と対戦したジェイミー・ウィーラン(22=英国)と、1回戦で顔を合わせる。

 「最初にオファーをもらった時は出るつもりがなかった。でもトーナメントの(日本人)メンバーを見て、これじゃパッとしないんで俺が出て面白くすることにした」という寺戸。「ウィーランはアグレッシブで危険な選手。上の階級から(体重を)落としてくるので、それに対抗する力をつけて臨みたい」とやる気を見せた。

 そして、「武尊選手の試合で、K-1のスーパー・バンタム級は激しいKOが見られる階級だと思われている。ファンを裏切らないようにKOを見せる」と、寺戸は世界王座獲得に照準を合わせた。

 その他の1回戦のカードは石田圭祐(21)-チャールズ・ボンジョバーニ(30=フランス)、武居由樹(20)-アントニオ・オルデン(25=スペイン)、久保賢司(27)-リャン・ボーユー(22=中国)に決まった。