IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)が、鈴木みのる(48)の挑戦を退け3度目の防衛に成功した。

 鈴木の執拗(しつよう)な右足攻撃に、オカダは頭を抱え、セコンドの外道は、あわやタオル投入というぎりぎりのところまでいった。それでも必死で耐え抜いたオカダが、最後は鈴木のビンタ、パンチ攻撃を耐え抜き、レインメーカーで勝利した。1・4東京ドーム大会でケニー・オメガと46分45秒の死闘を演じたのに続く、40分46秒の死闘。オカダは、新日本の絶対王者としての地位を内外に強く印象づけた。オカダは試合後「またケニーとは違う厳しい試合でした。IWGPの名にふさわしい戦いが今日もできたんじゃないかなと思います。やっぱりつらいですよ。このベルトを持っていることは。試合になればなるほどプレッシャーがかかって、いいことなんてまったくない。でも、ボクは新日本を背負っているので、このベルトを守っていかなきゃならない。ベルトを守ったあとの快感は、ボクにしかわからない」と、しみじみと話していた。試合後にはリング上で、タイガーマスクWとの対戦をファンにアピールしていた。負けた鈴木は「新日本、オカダ! これで終わったと思うなよ。今日はすべての始まりの日だ。お前たちの最後はもうすぐだ」と予言めいた言葉を残した。