<プロボクシング:WBA世界スーパーウエルター級暫定王座決定戦12回戦>◇30日◇大阪府立体育会館

 同級3位の石田順裕(34=金沢)が同級4位マルコ・アベンダーニョ(35=ベネズエラ)に3-0の大差判定勝ちして、世界王座を初めて獲得した。

 石田は序盤から左ジャブを的確にヒット。相手のプレッシャーに押されて下がる場面も多く見られたが、決定打を与えないディフェンス力も光った。ジャッジ3人の採点は119-109、118-110、117-111で石田を支持。34歳とベテランの新王者は「ほんまうれしいです。本当は打ち合ってKOしたかったけど、勝利を優先しました」と喜びを語った。

 両者は昨年9月にもノンタイトル12回戦で対戦し、石田が判定勝ちしていた。これで石田の通算戦績は21勝(7KO)5敗2分け。なおこの階級には正規王者のダニエル・サントス(プエルトリコ)が存在するが、防衛戦から遠ざかっており、今回の暫定王座が設置された。