<IGF>◇3日◇東京・JCBホール◇2780人

 小川直也(41=小川道場)が、高山善広(43=高山堂)をプロレスラー人生最後のライバルに指名した。「GENOME10」で、小川は高山と初めてシングルで対戦。12分5秒、裸絞めで破った。過去2戦はタッグで戦い、不完全燃焼のまま終了。今回は完全決着を狙ったが、「しっくりこない。彼もこないだろう。とにかく再戦しないとダメ。これが始まり」と徹底抗争を希望した。

 再戦希望は、高山をライバルと認めた証しだ。場外でのエルボー合戦に続き、頭突き4発を被弾してから裸絞めでの逆転勝利。かつて故橋本真也さんら、トップレスラーと戦ってきた暴走王は、高山との戦いに底知れぬ可能性を感じた。「おれもそう長くない。1つ1つの試合を、がけっぷちに追い込んでやっていく」。レスラー人生最終章のページは、高山との激闘で締める覚悟だ。