<ボクシング:WBC世界スーパーフライ級王座決定戦12回戦>◇20日◇さいたまコミュニティアリーナ◇観衆5800人

 WBC世界スーパーフライ級1位河野公平(29=ワタナベ)は2度目の世界挑戦に失敗した。同級2位トマス・ロハス(30=メキシコ)のテクニックに翻弄(ほんろう)され、序盤からポイントを奪われた。最終12回、カウンターの右フックからの連打でダウンを奪取。追い詰めたが、元暫定王者にしのがれて0-3の判定負け。08年9月のWBA同級王座決定戦での名城戦に続き、世界王座を逃した。

 河野の父豊蔵さんは息子の敗戦に涙を流した。6回終了後には、セコンドにいた高橋トレーナーを通じて文書で激励のメッセージを送るなど、リングサイドで応援し続けた。最後の12回にロハスからダウンを奪った息子の姿を目に焼き付け「あの(ダウンを奪った)パンチは練習していたものです。善戦したと思います」と話した。