WBA世界スーパーバンタム級王者の李冽理(28=横浜光)が、同級6位・下田昭文(26=帝拳)との初防衛戦(31日、東京・有明コロシアム)を控えた29日、都内で予備検診に臨んだ。

 李が「ポーカーフェース」で下田の挑戦を退ける。従来のアウトボクシングに加え、接近戦での打ち合いも想定してパンチ力を強化してきた。いずれのスタイルで試合に臨むか注目されるが「ポーカースマイルでやる。大事なのは“判断”。どのラウンドから行くのか、インファイトかアウトなのか、ラウンドごとにやっていきたい」と心理戦と適応力で優勢に戦うプランを明かした。試合中は息遣いや感情の動きが、勝負の分岐点になることがある。相手陣営の浜田代表が「王者は常にポーカーフェース。表情では分からない」と言えば、下田担当の葛西トレーナーも「いつも冷静でクレバー」と警戒した。