プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(33=大橋)が、3階級制覇王者でWBA、WBC、WBO世界同級1位の中谷潤人(28=M・T)に3-0の判定勝利を収めた東京ドームでの防衛戦から一夜明けた3日、横浜市内の所属ジムで会見に臨んだ。

11回にロープ際で井上の強烈な右アッパーを浴びた中谷が、左目下を痛めて後退するシーンがあった。井上はこの試合最大のKOチャンスを「このまま叩きのめしたいという気持ちが100%ではなかった。ちょっと複雑な感情で、初めて。(中谷の)リカバリーがうまかったというのもあるし。本来は仕留め切るのが一番の理想だと思う」と振り返った。高いレベルの技術戦を繰り広げてきた中谷への“情”が一瞬の躊躇になったのかもしれないが、父の真吾トレーナーは「性格上そんなことはない。中谷も手負いだったけど、またやり返すという感じが出ていて、簡単にはいけない。やみくもに行っても合わせられるので難しい」と否定した。

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