<プロボクシング:WBC世界ウエルター級タイトルマッチ>◇17日(日本時間18日)◇米ネバダ州ラスベガス・MGMグランド

 元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(34=米国)が復帰戦で世界王座に返り咲いた。同級王者ビクター・オルティス(24=同)に挑戦し、リーチ差を生かして主導権を握り、4回、オルティスに頭突きを受けると直後に反撃。試合再開と同時にノーガードの王者に左フック、右ストレートを浴びせてダウンを奪い、同回2分59秒、KO勝利を挙げた。約1年5カ月ぶりの試合で健在ぶりを証明し、世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(32=フィリピン)との夢対決に向けて前進した。

 悪童らしい幕切れで再び世界王座をものにした。4回、ロープ際に追い詰められたメイウェザーがオルティスから頭突きを浴びた。レフェリーが試合を止め、王者に減点1が宣告。

 リング中央で両者がグローブを合わせ試合再開直後、メイウェザーはノーガードの相手に左フック、右ストレート。崩れ落ちたオルティス。騒然とした中、10カウントでKO勝ちを手にした。

 レフェリーが本部席によそ見をしていた最中のKO劇は、場内ビジョンに流された。勝利インタビューで「不意打ちか?」とただされると「汚いと言うなら相手は先に1つやった。オレの話を聞かないならインタビューは受けない」とさえぎった。レフェリーのコルテズ氏は「両者はガードを上げる必要があった。メイウェザーに反則はない」としたが、大ブーイングはやまなかった。

 約1年5カ月ぶりの実戦も、全勝で5階級制覇の実力は健在。これで世界6階級制覇王者パッキャオ戦実現の可能性が高くなった。「もちろんパッキャオと戦いたい」と話してきたメイウェザーが最終決戦に駒を進めた。