WBA世界バンタム級休養王者の亀田興毅(25=亀田)が真価を問われる戦いに臨む。暫定王者で同級1位ウーゴ・ルイス(26=メキシコ)と12月4日、大阪・ボディメーカーコロシアムで王座統一を懸けた5度目の防衛戦を行うことが9日、発表された。同級王座獲得後、約2年を経て、ようやく指名試合で最強挑戦者を迎え撃つ。

 逃げない。王座奪取から約2年。ついに最強挑戦者ルイスとの対戦が決まった亀田は「相手が強いと言われた方がいい。勝てば“亀田が強い”と言われる。おいしい相手」といつも通り強気に言ったが、表情はきりっと引き締まっていた。

 ルイスは身長で約8センチ、リーチで14センチも上回る。32戦28KOと87・5%のKO率を誇る。得意は左右のアッパー。格下相手との試合が多く、戦績ほどの実力はないとの説もあるが、過去の防衛戦の相手より強豪であることは間違いない。

 10年12月、WBA世界バンタム級王座決定戦を制してからの防衛戦はV1=14位、V2=8位、V3=12位、V4=11位と下位ランカー相手が続いた。ルイス陣営との交渉が難航したことが大きな要因だが、一部からは批判も出た。6月には拳の負傷で休養王者扱いになると「逃げた」との声まで出ていた。

 「オレが勝ったら“相手が弱かった”となる。(周りは)好きに言えばいい」と話すが、勝って自身の真価を証明する決意は強い。先月には長男が誕生。「ボクシングは1人で戦うもの」と無関係を強調するが、家では「抱かないと泣く」と常に抱っこするなど、子煩悩な一面をみせる。「最高の試合で1年を締めくくりたい」。パパとしても負けられない。【田口潤】