西前頭二枚目の一山本(32=放駒)が、悔しさを隠すように得意の軽妙トークを連発した。

大関霧島(30=音羽山)と結びの一番で対戦。立ち合いから相手を押し込んで前に出た。左を差されると、右を巻き替えてふりほどき、さらに前進。しかし上体が浮いて足をそろった。何とか持ちこたえたが、下を向いたところで、はたき込まれた。美容力士として名高いもちもとのお肌に、べったりと土がつく黒星だ。

「いやあー、カァー。うまくとれていたが、低くなりすぎた。立ち合いから足も出ていたけど、最後にそろってしまった。上体だけでいってしまった。あと1歩で…。うーん。カァー」

久しぶりとなった結びの一番に「支度部屋から出るときに(出番が)最後なんだなと思って」。ただ最後の塩をとりにいく際に、ごっそりと縛ってあった懸賞金の束がちらり。「(束が)目に入っちゃった。お金は土俵におちてなかったー。カァー」と早口でまくし立てた。

いつもはわずかな時間で風呂を終えるが、この日は後ろに取組がない、結びだった。たっぷり3分半を風呂場で過ごした。「相撲はとれている。あと1歩」。支度部屋を出る時には突然の大雨が降っていることを聞かされて「オレが泣いているみたい。ははは」と、乾いた笑い声を上げていた。【益田一弘】

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