元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田順裕(37=フリー)が7日、ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリスト村田諒太(27)のプロデビュー戦相手に名乗りをあげた。

 3月30日にモナコでWBA世界ミドル級王者ゴロフキンに挑戦する石田は、既にその後のビッグマッチを想定していた。石田陣営では、世界王座奪取を前提にノンタイトルでの村田戦を計画中。この日、大阪市内で会見した石田は「オリンピックで金メダルを取ることがどれだけ難しいか、分かっている。プロに来るのであれば、興味ある試合になる。もちろんやってみたい」と意欲を見せた。

 夢対決実現に向けても、ゴロフキン戦は負けられない。相手は25戦無敗の最強王者だが「打たれ強いとは思わない。自分から前に出てプレスをかけたい」と攻撃的に戦うつもりだ。

 昨年5月に日本未公認のWBOミドル級王座に挑戦するためJBCに引退届を出したが、3月上旬にはプロライセンスが再認可される見込み。今日8日に渡米し、重量級のスパー相手がそろうロサンゼルスで調整していく。【木村有三】