<IGF:GENOME25大会>◇20日◇福岡国際センター◇6008人

 IGF王者の藤田和之(42=フリー)が、2度目の防衛に成功した。ゴングと同時に挑戦者エリック・ハマー(32=米国)のタックルで圧倒され、原爆固め、ハマースパイク、岩石落としなどを受けてピンチの場面もあった。アメフト仕込みのスタミナとパワーに苦戦しながらも関節技で反撃。10分3秒、裏足4の字固めで勝利した。変形足4の字固め、DDTなど普段は仕掛けない技を繰り出し「相手のデータもなかったし、かく乱させたかった」と作戦通りの展開に満足の笑みを浮かべた。

 試合直後には、昨年の大みそかに対戦した因縁の相手、小川直也(44)の乱入があった。ビンタやSTOを浴びて「しっかり鍛えておけよ」と挑発された。先月のGENOME24大会で強襲した小川から「お返し」された格好だが「仕掛けが遅いし、本気じゃない。まだやる気がしないね」と、上から目線だった。