大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が関脇逸ノ城(22=湊)を、力のこもった相撲で寄り切った。

 立ち合いで右に変わられ、左をきめられそうになった。だが、ふりほどくと、劣勢から強烈な左のおっつけで前へ。さらに右から張り手を食らわせ、ひるんだ相手を一気に押し返した。最後は左を巻き替えて寄り切り。「落ち着いていけたと思います」と話した言葉とはうらはらな熱い相撲だった。

 場所前の二所ノ関一門の連合稽古では、一門外からやってきた逸ノ城を2度にわたって、ぶつかり稽古で鍛えた。“恩返し”を狙ってきた相手を、返り討ち。1敗を守って「いい汗、かきました」と笑っていた。