横綱白鵬(30=宮城野)が初日からまさかの2連敗を喫した。前頭筆頭嘉風(33=尾車)を組み止められず、左から引き落とされた。横綱昇進以来初の連敗スタートとなった。横綱昇進後初の賜杯を狙う鶴竜(30=井筒)は前頭筆頭碧山(29=春日野)をはたき込んで2連勝を飾った。

 白星発進した大関陣は豪栄道に土がついた。

 照ノ富士(23=伊勢ケ浜)は初日に白鵬を倒した小結隠岐の海(30=八角)を左差しから休まず出て寄り切った。稀勢の里(29=田子ノ浦)は小結栃ノ心(27=春日野)のいなしをこらえて寄り切った。琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)は前頭2枚目大砂嵐(23=大嶽)を右から渡し込みながら寄り切った。

 豪栄道(29=境川)は前頭3枚目高安(25=田子ノ浦)を右四つに組み止めたが、左上手が取れず寄り切られて1勝1敗となった。

 大関とりの足固めを狙う関脇栃煌山(28=春日野)は前頭2枚目佐田の富士(30=境川)を落ち着いて押し出して2連勝とした。

 人気力士の前頭7枚目遠藤(24=追手風)は同8枚目豊ノ島(32=時津風)を寄り切れず、逆転の下手出し投げで転がされて1勝1敗となった。

 関取最年長の前頭6枚目安美錦(36=伊勢ケ浜)は同5枚目魁聖(28=友綱)に肩透かしで勝ち、歴代5位の幕内1300回出場を白星で飾った。