日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)が20日、福岡市の病院で死去した。62歳だった。

 略歴は以下の通り。

 ◆北の湖敏満(きたのうみ・としみつ) 本名・小畑敏満。1953年(昭28)5月16日、北海道有珠(うす)郡壮瞥(そうべつ)町生まれ。農協勤務の父勇三さんと母テルコさんとの8人兄弟の7番目。全盛時は身長179センチ、体重167キロ。66年(昭41)12月三保ケ関部屋に入門、翌年1月初土俵。71年(昭46)5月に新十両昇進。21歳2カ月で横綱昇進し、この最年少記録は、いまだに破られていない。ライバルの横綱輪島と「輪湖(りんこ)時代」を築いた。優勝24度は白鵬、大鵬、千代の富士、朝青龍に次ぐ歴代5位。85年(昭60)1月引退、功績をたたえて協会が「一代年寄」を贈り表彰した。連続勝ち越し50場所、横綱在位63場所、横綱勝数670、年間最多勝数82など多くの記録を打ち立てた。幕内在位数78場所、804勝247敗。