日本相撲協会は29日、東京都墨田区の両国国技館で理事と副理事候補選挙が行われた。

 監事の名称だった2004年以来の投票となった副理事候補選挙で、決選投票を54-44で制して当選した玉ノ井親方(元大関栃東)は「一門の皆さんに推していただいたからこそだ」と感謝した。落選した井筒親方(元関脇逆鉾)は、失意の表情のまま弟の錣山親方(元関脇寺尾)に付き添われて帰りの車に乗り込んだ。

 トップの26票を集めて初当選したのが、将来の幹部候補と期待される藤島親方(元大関武双山)。「とにかく協会のために頑張る。それだけです」とすがすがしい表情で決意を述べた。