大相撲名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)で、38度目の優勝を狙う横綱白鵬(31=宮城野)が29日、宿舎を構える名古屋市緑区内の部屋で、名古屋入り後の初稽古を行った。

 午前9時過ぎに稽古場入り。四股、すり足など入念な準備運動で汗を流し、1時間半後に土俵に入った。2人の幕下力士と十両石浦(26)の3人を相手に、感覚を確かめるように相撲を20番取った。その後、同じ3人を相手に、立ち合いのぶつかりで胸を出し、逆にぶつかる稽古を23回こなした。

 土俵内で42分間、たっぷり汗をかき「今日はわりと涼しかったからね。(稽古)初日だし気持ち良かった。暑かったら、もっとたいへんだったと思うよ」と笑った。横綱として10年目を迎えたが「3年5年、8年10年…と努力しないといけないという気持ちがあった。その積み重ねじゃないかな」と、不断の努力を実感した様子。すでに先場所の全勝優勝も「過去のもの」と、切り替えて夏の陣に臨む。