西十両8枚目の宇良(24=木瀬)が、同3枚目の千代翔馬(25=九重)を破り、2場所連続の2桁10勝目を挙げた。頭をつけあう得意のレスリングスタイルから、相手の左腕を手繰って体勢を崩すと、左を差して一気に寄り切った。

 「良かったと思います。(気をつけたのは)体の軸をずらさないこと」。左を差してから休まず出た動きについては「あのままだと相手の方がうまい。出るしかないと思った」と振り返った。

 右足首を負傷しながらも健闘を続けて、残りはあと1日。「明日で終わりなんで。明日しっかり集中して場所を終えたい」と、さらに気を引き締めた。