7月31日に膵臓(すいぞう)がんで死去した元横綱千代の富士の先代九重親方(享年61)の通夜が6日、東京・墨田区内の九重部屋で営まれた。密葬の予定だったが遠方から来たファンを帰せないという親族の意向で、一般ファンも焼香できるよう配慮された。通夜には協会関係者や親交のあった著名人ら約2000人が参列し故人をしのんだ。

 同じ北海道出身で30年以上の親交がある歌手松山千春は「ご冥福は祈らない。ひつぎの中からもう1度、立ち上がって来い! と言いたい。こんなに早く、オレは許さない」と言葉を詰まらせた。アントニオ猪木氏も「最期も格好良かったよ」とつぶやき、部屋を継いだ元大関千代大海の九重親方は「これで本当に師匠とお別れという気持ちになってしまった」と視線を宙に泳がせた。

 戒名は家族5人の名前の1文字を入れ「千久院殿金剛貢力優梢禪大居士」(せんきゅういんでんこんごうこうりきゆうしょうぜんだいこじ)」。今日7日、同所で告別式が行われる。

 ◆主な参列者(敬称略)

 【日本相撲協会】八角理事長、二所ノ関親方、春日野親方、出羽海親方、境川親方、山響親方、伊勢ケ浜親方、高砂親方、石山五郎(相撲博物館館長=元横綱三重ノ海)横綱鶴竜

 【その他著名人】松山千春、錦野旦(以上歌手)アントニオ猪木(参議院議員)石田純一(タレント)KONISHIKI(元大関小錦)舞の海秀平(元小結)糸井重里(コピーライター)松浪健四郎(日本レスリング協会副会長)