大相撲の貴乃花親方(42)が「推しメン」としてあげたことで知られる、NMB48「チームM」の高野祐衣(21)が15日、大阪・NMB48劇場の劇場公演で、卒業を発表した。タレント転身を目指す。

 「入った当初はトークもダンスもダメダメだったけど、劇場公演に出させてもらううち、トークが大好きになって、すごく厳しいとは思いますが、1歩外の世界へ出て、タレントとして芸人さんにどんどんつっこんでいく仕事をしたくなりました」

 目にいっぱい涙をためながら、高野は卒業決意を報告した。ただし「すぐに卒業するわけじゃない。でも(総選挙に出馬せず)握手会でファンの方から(進退を)聞かれるので、早く報告したかった」。現在では、Mメンバーのトークで仕切りを務めており、当面は劇場公演に出ながら、トーク術を磨きたいという。

 高野は11年6月、2期生としてお披露目。12年1月「チームM」結成で、メンバー入り。7枚目「僕らのユリイカ」から「カモネギックス」「高嶺の林檎」まで、3作連続選抜入りしていた。

 また、貴乃花親方がPR活動の一環で、13年3月に吉本新喜劇に出演した際、空き時間に、NMB48のレッスン場を見学。そのとき、親方は高野に“一目ぼれ”し、サイン入りTシャツを着て、新喜劇に出演。雑誌インタビューでも「推しメン」として高野をあげていた。

 高野は昨年2月、AKB48グループの大組閣でチームB2への移籍が決まったが、高野は運営側にM残留を直訴。Mに残留となり、話題を呼んだこともあった。

 卒業公演は後日、発表予定。関係者によると「夏頃になる」という。NMB48では新年度の4月に入って、B2キャプテンの上枝恵美加が学業優先で当面の休業を、Nメンバーの河野早紀は就職に備えて卒業を発表している。