SKE48の人気メンバーで、AKB48の選抜総選挙で2度の選抜入りを果たした柴田阿弥(23)が24日、グループ卒業を発表した。

 司会を務めた動画サイト「ニコニコ生放送」の冒頭に出演し、「今日はここで皆さんにお伝えしたいことがあります。私、柴田阿弥は8月末でSKE48を卒業することになりました」と自ら明かした。涙はなく、笑顔だった。8月17日発売の「金の愛、銀の愛」が、最後の参加シングルになる見通しだ。

 柴田は10年に加入したSKE48の4期生で、13年の「賛成カワイイ!」から7作すべてのシングルで選抜入りしている。14、15年の総選挙でともに15位になり、AKB48の選抜にも入ったが、今年は立候補していなかった。

 卒業を決心したのは昨年4月、22歳の誕生日のころだったという。しかし、夏に松井玲奈の卒業もあり、「SKEのことを思うと、どうしたらいいか分からず…。相談したのが去年の夏でした。卒業の話が進んだのは年明けからです」と明かした。

 柴田は今後、ソロのタレントを目指す。「卒業の理由は、タレントになりたいという気持ちが強くなったから。それから、SKEでできることはもうすべてやり尽くしたと思ったからです。SKEの中でも、いろいろ経験させていただいた方だと思う。感謝しています」。学業も続ける予定で、卒業後は留年している大学の卒業も目指す。

 柴田はアイドル好きが高じてSKE48に加入した。「アイドルが好きだった私にとって幸せだったし、CD(のジャケット)に載るなんて夢にも思わなかった」。一方で、「これ以上、ここにいたら甘えてしまうのではと思った。だったら思い上がって勘違いをする前に、ゼロから勉強したいと思った」とも明かした。退路を断って、新たな挑戦を誓っていた。

 発表後、番組には同期の酒井萌衣から電話が入った。「卒業を考えているのは知ってたけど、今日だとは…」と気落ちする酒井に、柴田は「ごめん、本当に。何回も言いかけたんだけど」と申し訳なさそうに説明した。