AKB48高橋みなみ(22)が2日、都内で行われたNHK・Eテレ「いじめをノックアウトスペシャル」(9月7日午後7時)の収録と会見を行い、いじめ対策には、コミュニケーションと傍観者にならないことが大事と語った。

 10代前半から20代半ばまでいるAKB48で総監督を務めている。「学生にはちょっと年上の先輩でも大人に見える。若い娘と接する時は話しかけやすいようにニコニコしてますし、気さくに話しかけて距離を埋めることを大事にしています」と語った。

 学校についても触れ、「先生もどれだけ生徒との距離を縮め、どれだけ身内になれるかが重大なこと」と語った。今のいじめの問題点には「誰も動こうとしない。無関心。かかわることをおそれている傍観者と大人が多すぎること。動いてくれない先生の近くの生徒は傷ついて、大人を信じられなくなる」と語った。さらに、番組のノックアウト隊隊長として「知らないは言わない。見てないは言わない」との行動宣言も披露した。

 収録には一般の学生のほか、AKB48の後輩の高橋朱里(15)も参加して「大人って変われないんですかね」と一言。高橋みなみは「そう思わせてしまっているのは残念」とし、「先生が距離感を間違えると、生徒の1年間は無駄になる。先生の考え方も改めないと全てうまく回らない。大人の力をいいふうに使ってほしい」と語った。