指原莉乃(19)のAKB48からHKT48への移籍を受けて、HKT48の本拠地福岡のメディアが大いに盛り上がっていることが21日、分かった。20日にRKB毎日放送「今日感テレビ」(月~金曜午後1時55分)に指原が電話出演するや、同時間帯での最高視聴率を記録。HKT48には、地元民放テレビ局などから出演のオファーや問い合わせが殺到している。

 さしこウエルカム-。福岡のメディアでは、ちょっとした指原フィーバーが起きている。

 指原は20日午後4時過ぎから12分間、「今日感テレビ」に電話で生出演し、芸能ジャーナリストの井上公造氏らとトークを繰り広げた。週刊文春に過去の男性との交際を報じられ、ラジオ番組やAKB48劇場で涙ながらに謝罪したのとは打って変わり、明るく「福岡への引っ越しはまだで、物件を探し中です」「HKT48のメンバーには、もうお会いしました。『さっしー』と呼んでほしいと言いました」などとコメント。「博多弁をマスターしたい」とも話し、ソロデビュー曲「それでも好きだよ」のサビの部分を「それっ、でもっ、好いとうよ~♪」と歌詞を替えて歌うなどノリノリだった。

 地元ローカル番組の指原出演に、視聴者の反応はすさまじかった。指原が出演した時間帯の視聴率(ビデオリサーチ調べ)は9・0%で、番組内瞬間最高視聴率を記録。他局を含めても同時間帯最高視聴率だったという。普段は他局に競り負けることもあるという同番組の関係者も「これはすごいです」と大喜びだ。

 実は指原のHKT48移籍が発表されて以降、HKT48には福岡の全民放テレビ局から出演オファーと問い合わせが相次いでいるという。HKT48は既に計6本のレギュラー番組を持つが、「今日感テレビ」の関係者も「うちの日曜版にはHKT48のメンバーが出演しています。指原さんにもぜひレギュラーで出てほしい」と熱望している。この盛り上がりを、井上氏は「当然でしょう。AKB48選抜総選挙4位の指原さんの移籍は、福岡ではプロ野球セ・リーグ首位打者の内川(聖一)が、ソフトバンクに移籍したことに匹敵しますから」と分析した。

 HKT48側は、HKT48劇場での公演デビューなど、メンバーとしての本格的な活動が始まるまでは、指原の番組出演を控える方針で、「今日感テレビへの出演は特例」としているが、指原自身も同番組で「福岡でもレギュラーを持ちたいです」とコメント。各局の指原争奪戦は激しくなりそうだ。